肉用牛農家の仕事には、大きく分けて子牛を生産する「繁殖」と、子牛を導入して肉用牛として育てる「肥育」があります。ウェスタン・ファームは、黒毛和種などを育てて出荷する肥育農家です。
子牛を迎えるところから始まる
肥育農家は家畜市場などから子牛を導入します。新しい環境に来たばかりの牛は緊張しやすいため、体調、食欲、水の飲み方をよく確認します。牛舎や飼料に少しずつ慣れてもらい、安定した成長につなげることが最初の仕事です。
成長に合わせて飼料を調整する
牛の体をつくる粗飼料と、成長や肉質を支える濃厚飼料を、成長段階に合わせて与えます。同じ月齢でも食べ方や体質は一頭ずつ異なります。決められた量を配るだけではなく、残した量や食べる速さ、ふんの状態も確認しながら調整します。
ウェスタン・ファームでは良質な粗飼料を基本に、大麦外皮やヘイキューブダストなどを組み合わせた自家配合飼料を研究してきました。また、独自ブランドの米ちゃん牛には、出荷前のおよそ10カ月間、地元産もち米を飼料に取り入れています。
牛を観察し、牛舎を整える
肥育農家にとって、牛を毎日よく見ることが何より大切です。食欲、歩き方、呼吸、毛づや、ほかの牛との関係など、小さな変化から体調を読み取ります。早めに異変へ気づくことが事故や病気の予防につながります。
牛房の床を乾燥させ、新鮮な空気を取り入れ、清潔な水を飲める状態にすることも日々の仕事です。牛が十分に休めるスペースを確保し、不要なストレスを減らすことが健やかな成長を支えます。
出荷後に品質が評価される
長い肥育期間を経て牛を出荷すると、枝肉重量、歩留まり、脂肪交雑、肉の色などが評価されます。仙台牛の場合は、規定の条件を満たし、肉質等級5に評価された牛肉だけが認定されます。農家は結果を次の牛づくりへ生かし、飼料や管理方法を改善し続けます。