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牛の飼料穀物を比較|とうもろこし・大麦・小麦・飼料用米の違い

2026.08.02

この記事の要点:とうもろこし、大麦、小麦、飼料用米はいずれもエネルギー原料ですが、ルーメン内でのでんぷん分解、加工方法、嗜好性、価格、供給量が異なります。安い原料へ同じ重量で置き換えるのではなく、乾物・TDN、粒度、粗飼料とのバランス、牛の状態を確認します。

4つの穀物を比較

原料 特徴 主な確認点
とうもろこし 代表的なエネルギー源 輸入相場、加工度、カビ毒
大麦 肥育牛で広く利用 発酵速度、圧ぺん・粉砕
小麦 でんぷんが利用されやすい 急な増給、配合割合
飼料用米 水田で国産可能 破砕・加工、保管、安定供給

とうもろこし

でんぷんが多く、配合飼料の中心となる原料です。日本は米国・ブラジルからの輸入に大きく依存します。丸粒のままでは利用性が下がるため、粉砕、圧ぺん、加熱処理など目的に合わせた加工が行われます。

大麦

肉用牛肥育で利用される代表的な穀物です。とうもろこしと比べてルーメン内で発酵しやすい傾向があり、急な増給や細かすぎる粉砕は、採食やルーメン環境へ影響する可能性があります。

小麦

エネルギー価値の高い原料ですが、でんぷんの発酵が速い特徴があります。単一原料を大量に増やすのではなく、他の穀物や粗飼料と組み合わせます。規格外小麦や製粉副産物を利用する場合も、成分と安全性を確認します。

飼料用米

農林水産省によると、玄米のTDNはとうもろこしとほぼ同等です。水田を活用でき、輸入相場に左右されにくい利点があります。一方、籾・玄米、破砕の有無、水分、保管方法によって利用性が変わります。

農林水産省のQ&Aでは、とうもろこしからの置換目安として、乳用牛は配合飼料の10%程度、肉用牛は3%程度までなら生理・生産物への影響なく利用できる知見が示されています。これは一律の上限ではなく、個別設計は専門家と確認します。

原料変更で見るべき指標

  • 乾物摂取量と残飼
  • 反すう、ふん性状、鼓脹・アシドーシス兆候
  • DGと飼料要求率
  • 枝肉重量・肉質
  • 乾物・TDN当たりコスト

原材料全体は家畜飼料の原材料とは?をご覧ください。

よくある質問

飼料用米はとうもろこしの代わりになりますか?

一定割合の代替が可能です。ただし加工、配合割合、肥育段階を含めて設計します。

大麦の方が和牛に向いていますか?

一つの原料だけで肉質は決まりません。全飼料、摂取量、健康、血統、肥育期間が関係します。

最も安い穀物を使えば飼料費は下がりますか?

栄養価や利用率が低下すれば、1頭当たり原価は下がらない場合があります。

参考資料

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