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飼料要求率(FCR)とは?DGと飼料効率で肥育経営を改善する

2026.08.02

この記事の要点:FCR(Feed Conversion Ratio、飼料要求率)は、一定期間の飼料摂取量を増体量で割った指標です。一般に数値が小さいほど少ない飼料で増体したことを示しますが、肉質、枝肉重量、肥育日数、事故率を犠牲にして数値だけを追うべきではありません。

FCRの計算式

FCR=期間中の飼料摂取量÷期間中の増体量

例として、乾物摂取量が1,200kg、増体量が200kgならFCRは6.0です。比較するときは原物ではなく乾物量を使い、期間と牛群条件をそろえます。

DGとの違い

DG(1日平均増体量)=期間中の増体量÷飼養日数

DGは成長速度、FCRは飼料から増体への効率を見ます。DGが高くても大量の飼料を必要とする場合があり、両方を確認します。

飼料効率

飼料効率は「増体量÷飼料摂取量」で表し、FCRの逆数に近い考え方です。資料や農場で定義が異なる場合があるため、式を明記します。

FCRを動かす要因

  • 血統、性別、月齢
  • 導入時体重と健康
  • 飼料成分、消化性、加工
  • 採食量と飼料ロス
  • 暑熱・寒冷、飼養密度
  • 疾病、寄生虫、事故
  • 肥育段階と測定期間

経営では金額へ変換する

増体1kg当たり飼料費=期間中の飼料費÷増体量

FCRが同じでも、使用原料の価格が違えば飼料費は異なります。逆に高価な飼料でもDGが上がり、肥育期間と牛房回転が改善すれば、総利益が増える場合があります。

枝肉成績と同時に見る

肥育牛は生体重だけで販売されるわけではありません。枝肉重量、歩留まり、肉質、瑕疵、出荷月齢、販売単価を同時に確認します。農林水産省も、肥育期間が長いほど飼料費等が増え、必ずしも収益性向上につながらないと示しています。

正しく測るための条件

  1. 開始・終了体重を同じ条件で測る
  2. 給与量ではなく可能な範囲で摂取量を把握する
  3. 乾物ベースへ換算する
  4. 移動・疾病・死亡牛を記録する
  5. 同じ肥育段階・牛群で比較する

飼料費計算は肥育牛1頭当たりの飼料費、経営指標全体は畜産農家経営の主要KPIをご覧ください。

よくある質問

FCRはいくつなら優秀ですか?

品種、月齢、肥育段階、飼料、計算方法で異なります。自農場内で条件をそろえた比較から始めます。

給与量を使って計算できますか?

概算できますが、残飼・こぼれを含むため実摂取量との差が出ます。ロスを別途測ります。

FCRが改善すれば利益も増えますか?

必ずではありません。飼料単価、枝肉成績、出荷月齢、事故率、労働費まで含めて評価します。

参考資料

計算例は考え方を示す仮定値で、ウェスタン・ファームの実績値ではありません。

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