結論:枝肉重量は重要な生産指標ですが、「重いほど無条件に良い」わけではありません。追加重量による売上と、追加飼料費・日数・事故リスク・品質変化を比較します。
枝肉重量が増えるメリット
同じ単価なら販売額が増え、一定の固定的費用をより多い重量へ配分できます。ロースやばら等の販売可能量にも関係します。
重量だけでは見えないこと
- 生体から枝肉、枝肉から部分肉への歩留まり
- 肉質等級とBMS
- 皮下脂肪や筋間脂肪
- 肥育日数と飼料費
- 疾病・事故・枝肉瑕疵
- 出荷規格と買い手の需要
増やした最後の1kgは利益か
肥育後半は増体効率が変化します。追加飼養日数で得る枝肉売上から、飼料、敷料、光熱、人件、金利、牛房占有の機会費用を差し引いて判断します。
歩留基準値との関係
歩留基準値の算式では、冷却後の枝肉重量(規格上の表記は「冷と体重量」)だけでなく、胸最長筋面積、ばらの厚さ、皮下脂肪の厚さも用います。重量だけを増やしても、販売可能な部分肉の割合が同じように上がるとは限りません。
農場で見る組合せ
枝肉重量、出荷月齢、DG、飼料費、歩留等級、肉質等級、販売単価、事故率を牛群単位で追います。単年度の最高重量ではなく、再現可能な利益を重視します。
枝肉結果の経営活用は枝肉成績表の見方、DGとFCRは飼料要求率(FCR)とは?をご覧ください。
よくある質問
枝肉重量と生体重は同じですか?
異なります。枝肉は、と畜・解体後の一定の整形をした重量です。
目標重量は全国一律ですか?
品種、性別、血統、販売先、規格、飼料費などで異なります。