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近畿地方のブランド牛一覧|近江牛・但馬牛・神戸ビーフなどを解説

2026.08.02

近畿地方には、近江牛、但馬牛、神戸ビーフをはじめ、日本の牛肉文化を代表するブランド牛があります。長い飼育の歴史、血統改良、流通・認証制度が結び付き、国内だけでなく海外でも評価される銘柄が育ってきました。

近畿地方のブランド牛の特徴

近畿は古くから牛が農耕や運搬を支え、牛肉文化へつながった地域です。現在は、県内で最も長く飼育されたことを重視する銘柄、枝肉格付けを条件とする銘柄、特定の血統を素牛とする銘柄など、それぞれの定義でブランドを守っています。

近畿地方の代表的なブランド牛

ブランド名 主な産地 特徴・認定のポイント
近江牛 滋賀県 滋賀県内で最も長く飼育された黒毛和種であることを個体識別情報で確認できる牛肉。GI登録産品です。
京都肉 京都府 最長飼養地が京都府内の黒毛和種で、指定市場への出荷やA・B4等級以上などの条件があります。
大和牛 奈良県 奈良県内を最長飼養地とする黒毛和種など、県の基準を満たした牛肉です。
熊野牛 和歌山県 和歌山県内または指定農場で育てられ、熊野牛ブランド化推進協議会の基準を満たす黒毛和牛です。
但馬牛 兵庫県 兵庫県が保有する血統を基礎に、県内で生産・肥育される黒毛和種。GI登録により名称と生産基準が保護されています。
神戸ビーフ 兵庫県 但馬牛の枝肉のうち、歩留・肉質、BMS、重量などの厳しい基準を満たしたものだけが認定されます。

但馬牛と神戸ビーフの関係

神戸ビーフは独立した牛の品種名ではありません。兵庫県内で生産・肥育された但馬牛のうち、枝肉格付けがA・B4等級以上、BMS No.6以上など、定められた条件を満たした牛肉が神戸ビーフとして認定されます。つまり、すべての神戸ビーフは但馬牛を素牛としますが、すべての但馬牛が神戸ビーフになるわけではありません。

近江牛・京都肉・神戸ビーフは何が違う?

銘柄 認定で重視される点
近江牛 滋賀県内が最長飼養地である黒毛和種
京都肉 京都府内が最長飼養地で、指定市場への出荷と格付け条件を満たすこと
神戸ビーフ 但馬牛を素牛とし、格付け、BMS、重量などの条件を満たすこと

同じ黒毛和種でも、生産地域、血統、流通、格付けの組み合わせが異なります。格付けの基礎は、牛肉の歩留等級・肉質等級の審査で解説しています。

GI登録とは

地理的表示(GI)保護制度は、地域と結び付いた品質や評価を持つ産品の名称を知的財産として保護する制度です。近畿の牛肉では、但馬牛、神戸ビーフ、近江牛がGI登録されています。GI登録の有無だけで牛肉の優劣が決まるわけではありませんが、名称と生産方法を守る仕組みとして重要です。

生産農家から見た近畿のブランドづくり

近畿の銘柄は、血統、生産者、食肉市場、指定店までをつなぐ管理体制によって信頼を築いています。生産農家の仕事は出荷で終わるのではなく、誰がどこで育て、どの基準で認定されたかを消費者へ正確に伝えるところまで続きます。

宮城県のブランド牛については、仙台牛の認定基準と牛づくりをご覧ください。

よくある質問

神戸ビーフと神戸牛は違いますか?

農林水産省のGI登録名称には「神戸ビーフ」「神戸肉」「神戸牛」「KOBE BEEF」が含まれ、同じ保護対象を示します。

但馬牛はすべて神戸ビーフですか?

いいえ。但馬牛の中から、格付けやBMS、重量などの追加基準を満たした牛肉だけが神戸ビーフに認定されます。

「日本三大和牛」は公式な認定制度ですか?

国が定めた公式区分ではありません。一般に複数の銘柄を指す呼称として使われますが、組み合わせが異なる場合があります。

参考資料

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