この記事の要点:タイでは日本食、焼肉、しゃぶしゃぶ、ホテル・レストランなどを通じて日本産和牛が販売されています。市場を広げるには、ロイン中心の販売から、バラ、肩、モモを現地料理へ提案すること、輸入者と冷蔵・冷凍物流を設計することが重要です。
タイは日本産牛肉の輸出実績がある市場
タイは香港、台湾、シンガポールなどと並び、日本産牛肉の輸出先として実績を持つアジア市場です。バンコクを中心に日本食店、焼肉店、ホテル、高級小売があり、訪日経験者の増加も日本の食文化への理解を支えています。
焼肉・しゃぶしゃぶとの相性
薄切りや小さなポーションで提供できる焼肉・しゃぶしゃぶは、脂肪交雑の多い和牛を少量ずつ楽しみやすい料理です。バラ、肩ロース、モモなどを使い分けることで、価格帯と食感の違うメニューを構成できます。
暑い地域での品質管理
高温環境では、通関や配送時の温度逸脱が品質に直結します。輸出者・輸入者・倉庫・飲食店が、受け取り温度、保管、開封、解凍、使用期限を共通化することが必要です。
冷蔵と冷凍の選択
冷蔵は鮮度感を訴求できますが、輸送日数と販売計画に制約があります。冷凍は在庫を持ちやすい一方、緩慢解凍や再凍結を避ける運用が必要です。どちらが優れるかではなく、販売量と物流能力に合わせて選びます。
輸出条件を確認する
タイ向け牛肉は、認定施設、食肉衛生証明書、動物検疫などの条件に対応する必要があります。加工品や牛由来成分を含む食品は、生鮮牛肉とは別の規制が適用される場合があります。
ブランド認知を販売につなげる
「Wagyu」の知名度だけでは、産地ごとの違いは伝わりません。仙台牛であれば、宮城県、黒毛和種、A5・B5という条件、生産農家、飼料や飼育環境を一体で伝える必要があります。
認定基準は仙台牛とは?で解説しています。
よくある質問
タイでは和牛のどの部位が使いやすいですか?
ロインに加え、焼肉用のバラ、しゃぶしゃぶ用の肩、赤身料理向けのモモなどがあります。
冷凍牛肉は品質が低いですか?
一概にはいえません。凍結、保管、解凍を適切に管理すれば、長距離流通に適した方法です。
輸出統計はすべて和牛ですか?
いいえ。公的統計は日本産牛肉全体を集計しています。